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クッシング症候群とは
クッシング症候群は、腎臓のそばにある副腎から分泌される「コルチゾール」というホルモンが体に悪影響を及ぼすことで起こる病気です。
一見、元気なように感じますが実際にはそういったことはなく、早めの処置が必要です。
よく見られる症状について
- 水を飲む量が増え、尿も増える。
- 毛が抜けるようになる
- 皮膚トラブル(黒ずみ、皮膚が弱くなるなど)が起こる
- 呼吸が早い
- お腹が膨れてくる
など
こういった症状が見られる場合には、様子観察することなくすぐにご相談ください。散歩に行きたがらなくなったり、疲れやすくなるという症状は「高齢になったから」「季節的なものかも」と思われることがあるかもしれませんが、実際にはホルモンによる可能性もあります。
原因は?
クッシング症候群の原因は、主に次のようなものです。
- 脳下垂体の腫瘍によるもの
- 副腎そのものの腫瘍によるもの
この中でも、9割は脳下垂体の腫瘍と言われています。いずれにしても、健康診断等によって定期的にチェックしていれば防げる可能性はありますので、しっかり健康診断を受けるようにしましょう。
クッシング症候群の治療法について
脳下垂体の腫瘍が原因の場合
脳下垂体が原因の場合には、主に投薬と外科手術を行います。クッシング症候群は根本的な完治が期待できないため、薬を飲み続ける必要があります。また手術については、できる病院が限られてしまいますので、まずはご相談ください。
副腎の腫瘍が原因の場合
副腎が原因の場合には、副腎摘出を行う外科手術を行います。他の臓器に転移してしまっている場合には手術ができない場合がありますので、注意が必要です。