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甲状腺機能低下症とは
甲状腺は、甲状軟骨という部分の下にある甲状腺ホルモンを分泌する器官のことで、体の代謝を活発にするホルモンを出してくれます。
甲状腺機能低下症は、元気がなくなったり顔つきがぼんやりしてしまう、暖かい季節でも寒がるなどの症状が見られます。
甲状腺機能低下症の主な症状・原因
よく見られる症状について
- 元気がなくなる
- 体重が増えている
- 皮膚の色素沈着や乾燥
- 体温低下
- 寒さに弱くなる(季節関係なく)
など
初期症状としては、年齢によるものと勘違いされる飼い主さんが多くおられます。ですが、実際にはホルモンによる不調なのです。
原因などについて
甲状腺機能低下は甲状腺自体の問題であり、リンパ球性甲状腺炎、突発性甲状腺萎縮、甲状腺腫瘍などから起こるものと言われており、自己免疫疾患と考えられています。
甲状腺機能低下症の治療について
投薬治療が主になります
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの投薬を行うことになります。投薬から数週間、長ければ数ヶ月を要することにもなります。甲状腺腫瘍が見られる場合には、腫瘍に対する化学療法や外科手術、放射線療法などを行うこともあります。
いずれにしても、ペットの体調や年齢等を飼い主さんと一緒に考えながら進めていきます。まずはお気軽にご相談いただき、少しでも違和感がある場合には受診していただければと思います。